MGなるものをやってみた話
MG体験ワークショップに参加しました
2019年度の最終営業日に、社内のメンバーと一緒にMG体験ワークショップに参加しました。
参加者は、インストラクター1名&サブインストラクター3名、あとは社内のメンバー12名。
MGってなんすか
MGとはあたりを見ていただければ。
孫さんが激推ししているとかで、最近話題らしいです。世間に疎い僕は知りませんでしたけど。
通常は2日版、5ラウンドらしいんですが、今回はお試し1日版3ラウンドでした。
感想を一言で
楽しいが、死ぬほど疲れる。
ポジティブな気付き
色々あるんですが、5つ書きますね。
- 初めてでも数字が(多少)苦手でも、何とかなる
今回は9割は初心者だったので当たり前っちゃ当たり前なんですが、みんななんとかやりきりました。
数字が苦手な人もサポートしてもらえるから大丈夫、と思います。たぶん。いや、大丈夫だったか一応聞いてみるか・・・
- 「習うより慣れろ」「考えるな、感じろ」派にオススメ
理屈から入る「理入」ではなく、行動から入る「行入(ぎょうにゅう、と読むらしい)」がMGの基本なのだとか。
手取り足取り事細かにインストラクションを受けたとおりにやるのではなく、ある程度ルールがわかったら実践。
ゲームをやりながら、経営・会計で大事なことを体得するプログラム。
かなりルールが複雑でやることも多いので、ゲームが始まる前に延々とルール説明されるよりは、確かに楽かも。
- 楽しく身につく
会計知識がいるんだけど、どうも苦手で…とか、経営の理論は難しいけど、学ばなきゃ…とかいう悩みを持っている人はそこそこいると思います。
MGはゲームなので、間違いなく普通の研修より楽しいですし、「まずは動いて体験」なので、よくわからんことを延々聞かされずに済むのもポイント高いです。
- 順序よく学べる
最初はインストラクターの言うとおりにやる練習ラウンド、次は比較的楽なルールで実践、成績が良かったら上級者ルール、みたいな流れ。
なので、いきなり高難易度すぎることをやらされて、わきゃわからんまま一日が終わることにはなりにくいです。
ステップアップするのは学びを身につける上では大事ですしね。
- 会計の考え方が画期的に分かりやすい
らしい、です。会計詳しいメンバーによると。目からウロコだったと言っていました。
まあ会計が全然得意じゃない僕でもついていけたので、分かりやすいのかもしれない。
うーん、なところ
これはこれであったので、4つ書いておきます。
- 「習ってから慣れたい」「じっくり考えたい」派にはストレス大、かも
「行入」が強調されるんですけど、考えながら実践したい人にとって、「深く考えずやってみましょう」を連呼されるのは実はあんまり快適じゃなかったりします。
普通のゲームでも落ちゲーとかはやらずに数独やってた僕みたいな人には、瞬間瞬間の判断を求められ続けるのもきつい。
- 競争が嫌いな人にはあんまり向いていないかも
何度もMGを続けるとまた違うのかもしれませんが、やってみた感じでは「同じマーケットで、同じものを売る」モデルなんで、熾烈な競争が起きます。
そういうガチ競争な世界が嫌いだとちょっとつらいんじゃないかな。
- 手計算がつらい
電卓たたきながらひたすら紙に数字を書き込んで決算処理をやるんですが、これが完全な作業。
意味がよくわからず(やっているうちにわかるようになるのかも知れないけど)数字を転記するとかも多々あります。普通はExcelで計算式入れるわなぁ…
今回1日体験だったのでまだよかったのですが、それでも3回もやって、だるいなぁという感じ。2日版だとあと2回もあるのかよ、って思います。
会計をより自分のものとして理解したい、体得したいという人にはいいかもしれませんけど、「効率よく仕事を進めたい」人には抵抗が大きいと思う。
ちなみにうちの会社が提供している研修でも手計算があるのがいくつかありますけど、さっさと廃止したいっていうのがホンネ…
- 「続けることが大事」とやたら強調される
- 孫さんが1,000回やれと言っているとか紹介されたり、
- 100回帳というのが配られて、100期クリアするのを一つのガイドラインとされたり、
- 「続けているうちに見えてくる、続ければわかる」と言われたり、
っていうのはすっごいもやもやします。そのインストラクターの方々が、っていうんじゃなくて、MGがそもそもそういうセールス手法なんだろうと思うけど。
僕はまあ、とりあえず今回限りでいいかな
ってのが総括。理由はだいたい以下3点。
- MG100回ってことは、40日か。その時間を捻出するのがまずきつい。本業、子育て、大学院、っていうだけで相当時間がきついので…
- やったら身につくものはあると思うけど、経営も会計も別に好きじゃないし興味もないので、僕がそっち頑張らなくてもいいかな…
- 見えている部分は考えたくなるので、ゲーム中の負荷が高すぎて死ぬ。しかも競争嫌いなのに競争に巻き込まれてさらに死ぬ。
経営・意思決定・会計をゲーム感覚で身につけ、ビジネスで戦っていきたいなら、アリでは
昨日会社で「5月に本家(西研究所)のコースに行ってみよう」みたいな話をしているメンバーが4人ぐらいいて。
僕はすげーなー、学習意欲あるなー、タフだなーと素直に思いましたし、続けるのもいいんじゃないですかね。
ビジネスに興味があって、仕事で成果を出したい人であれば。
あ、普通はビジネスに興味があるし、成果を出したいものなのか。
- 作者: 西順一郎,宇野寛,米津晋次
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MGの創始者、西順一郎さんは、人事畑であるにもかかわらずこのゲームを作り、会計・経営に関する書籍をいくつも出されています。
Amazonでの評価も良いみたい。MGの2回目には出ませんが、この書籍は読んでみようかな、と思っています。