Mendokusai Lab.

仕事や自分に起こったことなど、気になったことを、メンドクサイ感じで書き殴るブログです。

続・鬼を考える

他の人のブログを見ていて思い出したので追記。前編はこちら

泣いた赤鬼はヤバい

心を揺さぶられる本がある、という方も多いかなと思います。
読むだけでハッピーになれる、気が晴れる、勇気が出る、そして泣ける。

泣ける本。私にとって、それは「泣いた赤鬼」なのです。
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念の為言っておきますが、泣いた赤鬼に共感して泣くのではありません。そこではない。

青鬼、男前すぎるやろ!

そうです。赤鬼に、それならいい考えがある、と提案したときには、もう青鬼は自分の運命をわかりきっているのです。でもそんなことはおくびにも出さないのです。「違う!もっと本気で来い!そうだ、それでいい…」そして、あおくんは自分に降りかかる災難を、その災難を呼び込んだ赤鬼を恨むことなく、「自分との関係がばれないように」と、親友である赤鬼の今後を案じるのです。

これは薄い本が出ますね!

いやーこのブログ書いてるだけで泣けるわ。ちなみにうちの5歳の息子は、「パパ、泣いた赤鬼読んだら泣いちゃうの?」と言って私をいじってきます。

なお、泣いた赤鬼以外で、私を泣かせるということですと、ドラえもんの6巻~7巻、メガネ君(小暮)の3ポイントあたりがおすすめです。あとはっぱ隊「YATTA!」のPVでもOKです。

涙腺壊れてるな。

「心を鬼にする」=「鬼は実はいいやつ」

鬼が出てくることわざっていろいろありますよね。鬼の目にも涙とか、鬼が笑うとか。

と何気なく2つほど挙げてみて、改めて自分で気づいたのですが、私はギャップ系というか、直球じゃなくて変化球なのが好きなんだなぁ。「鬼の形相」とかそういうのじゃないのが好き。泣いた赤鬼もそうだよなぁ。赤鬼は泣いちゃうし、青鬼はイケメンだし。

まあ私の好みはどうでもいいのですが、もう一つ浮かんだことわざが「心を鬼にする」。

デジタル大辞泉によると、「かわいそうだと思いながら、厳しい態度をとる」という意味とのこと。他の辞書でも、「相手のことを思って」「あえて」という表現が散見されます。つまり、「心を鬼にする」っていうのは、表面的には厳しく怖いけど、その内側には優しさ、思いやりがあるということになるのでしょう。一般的にそう理解されていると私も思います。

ところで、「心を鬼にする」=「表面的には厳しい、内面は思いやり」になるのはなぜかというと、これは2通りの解釈が可能なのかな、なんてことを考えました。

  1. そもそも鬼は心の奥底が優しい。
  2. 心の奥底に優しさを持っている状態で、「鬼にする」つまり表面に鬼の態度をかぶせる(鬼は優しくない)。

一般的な解釈は後者なんだと思います。心の奥底が優しいのは人間。

ここまで考えて「あれっ?」と思ったんですが…

そうすると「心を鬼にする」わけじゃなくて、「態度を鬼にする」にしないと辻褄が合わないんじゃないでしょうか。やっぱり、奥底の優しさを怖い態度で覆い隠しているのが鬼の本当の心だってことなのでは。なんだ鬼っていいやつじゃん!「泣いた赤鬼」の赤鬼や青鬼は、むしろ鬼界のスタンダードってことだよね!

ということで今年は「実は鬼はいいやつ」説を流行らせたいと思います。

なお、実際に「心を鬼にする」とか言っている人の多くは権威主義で恐怖で押さえつけるパワハラ体質を持っており、向かい合った相手と対等に接し理解し合うことが怖くてできない人なのではないか、というのが私の個人的な見解です。

今週のお題「鬼」