Mendokusai Lab.

仕事や自分に起こったことなど、気になったことを、メンドクサイ感じで書き殴るブログです。

毎月5日は精神科Q&Aの日

家の中にストーカーがいます

まさかとは思いますが、この「弟」とは、あなたの想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。

でおなじみ、「Dr林のこころと脳の相談室」。私、愛読者です。


数年前(いつだかは忘れた)にこのサイトを知ってから、精神疾患について興味を持って調べるようになりました。興味本位ですが、林先生ご本人が「【2244】興味本位はダメですか?‏」で

興味本位は無関心に優ります。

とおっしゃっているので、堂々と興味本位で読み続けようと思います。

このサイトのメインコンテンツ、精神科Q&Aは、毎月5日に更新されます。林先生の元にはこの数十倍、数百倍のメールが届いているそうで、それを毎月こうやって更新するというのは驚くべき仕事だといつも感服しています。

それでは、私が個人的に選んだ

今月のピックアップ

(トップページ以外へのリンクはご遠慮くださいとのことですので、Q&Aの番号とタイトルを記載しています)

【4225】父親のアルコール依存と母親の鬱について

大変苦悩しておられることはお察し申し上げます。しかし、これはもはや望みはないと思います。お母様とお父様の両方を救う方法はありません。どちらかを見捨て、どちらかを救う以外にないでしょう。そうしなければ共倒れになるのは時間の問題です。

このサイトは人助けを目的とするものではありません。

このように現実を突きつけられるところも、私が魅力的だと思う部分です。タグが「底つき体験」ですので、どちらを見捨て、どちらを救うのかは示唆されているかなと私は思いますが。

【4228】 ドイツを見習え

こういうバッサリ回答がある程度の割合で出てきて、カタルシスがあります。*1それはそれとして、林先生がこの質問者をどのように診断したのかも興味が湧くところです。

ピックアップは以上です。今月は強迫性障害が多かったですね。強迫観念や強迫行動って、私みたいな素人だと「気にしないようにすればいい」とか言っちゃいそうなんですが、セロトニンなどの機能障害で、薬物療法と認知行動療法が効果的なんだそうです(もちろん、セロトニンの機能障害ではないものもあって、一般的には、という話でしょう)。成人の40人に1人がかかる病気ということなのでかなりの割合ですよね。

「こういう病気である」「こういう治療が効果的である」ということについての知識はとても重要なんじゃないかと、私も思うようになりました。このサイトを読み続けたおかげかなと。実は結構な割合で発病者がいて、適切な治療をすることで悲劇を避けられる、統合失調症うつ病だけでも、ちゃんとした知識を持っている人が増えるといいなと思います。

先月のピックアップ

掲載は先月なのですが、どうしてもピックアップしておきたかったので。「性的虐待」を取り扱っているので、誰にでもおすすめはできないのですが…

【3975】高校生のとき教師から受け続けていた性的虐待と、自分の中のもう 1 人の自分
【4188】解離性同一性障害と診断され、治療が始まりました
【4200】1年間のカウンセリングを通して、生きることが楽になってきました。

3つとも同一の質問者からです。続き物になっているので、【3975】→【4188】→【4200】の順で読むのがいいと思います。この【4200】は、「おおお、解離性同一性障害ってそういうことなのか!」と私個人はめちゃくちゃ腹落ちして、感激したQ&Aでした。質問者が詳細で具体的、論理的な記述をしてくださっています。自分の内面をこういうふうに分析的に捉えられるということも興味深いなぁと思って読みました。解離性障害は自己の精神に対する防衛反応ですが、人間が適応的であるからこそ起こる疾患と言うこともできるのかなと思っていて、そのメカニズムをもっと知りたいという個人的な思いがあります。

*1:林先生の回答を引用したほうがわかりやすいのですが、そうすると質問者の質問も全文引用することになって、単なる転載になるのでやめておきます。お手数ですがご自身でご確認ください。