「告白」はなぜ「告『白』」なのか
今週のお題「告白します」
私の告白なんて正直興味ないでしょ?いいんですよ。
だって私もほかの方の告白、興味ないですもの。
あ、言っちゃった。
まあそんな私なので、自分自身の過去について告白しようなんていう気は全然起きません。その代わりに、「告白」という言葉についてちょっと考察してみようと思います。
1 秘密にしていたことや心の中で思っていたことを、ありのまま打ち明けること。また、その言葉。「罪を告白する」
2 キリスト教で、自己の信仰を公に表明すること。また、自己の罪を神の前で打ち明け、罪の許しを求めること。
「罪を打ち明ける」というニュアンスがありますよね。「告」は「つげる」ですので、まあニュートラルに、言うという感じです。じゃあ「白」が少しネガティブニュアンスなんですかね?まあ確かに、「自白」とか「白状」とか、少し自分のマイナスの部分を伝えるイメージはあります。
でもどうなんでしょう?白って一般的に、ポジティブなイメージですよね。汚れない。クリーンなイメージ。清廉潔白、青天白日。なんだろうこの食い違いは。気になります。ちょっとググってみました。
へぇ、どうしてかわからないのか。それは楽しくなってきた。ということで勝手に妄想します。
「漢字文化資料館」では、こうあります。
ただし、「独白」「敬白」といった熟語もありますから、「打ち明ける」というよりは単に「話す」「申す」という意味だと考えた方が無難でしょう。
ここがひっかかります。そうなの?
漢字辞典オンラインによると、以下の意味があるようです。
- しろ。しろい。しろい色。
- しろくする。しらげる。しらむ。明るくなる。
- 明るい。明らか。はっきりしている。
- もうす。告げる。述べる。
- むなしい。なにもない。
- 芝居のせりふ。
もともと、「明るくなる」「明らかにする」という意味があったのでは?
こうは考えられないでしょうか。
まだ明らかになっていなかった事実、多くの場合は隠しておきたいことかもしれません。これをオープンにする。オープンにしようとすると、見せたり、書いたり、話したりすることが必要になります。見せられないものもありますし、書こうとすると手間がかかります。主要な手段は「話す」なのでは。ということで、「隠し事をオープンにするために話す」というような意味が派生してきた。そして、「隠し事をオープンにするため」ではない「話す」がさらに派生してきた。
まあこれもあくまで私の妄想であり、真実は闇の中です。白日の下に晒されていないからこそ、自由に考えられるわけですね。