花粉症発症を認めたくない人たち
https://www.photo-ac.com/main/detail/297099
今週のお題、と文章に入れればお題扱いになるんですね。やってみよう。
「花粉」のエントリ、こういうのが多そう?となんとなく分類してみました。ちゃんと分析したわけではありません。
- 花粉症きついです系
- 花粉ムカつく系
- 花粉症が楽になる治療法・ライフハック系
- なぜ花粉症が増えたのか系
- 花粉そのものにアプローチする植物学系
私が書いたのは3番と4番ですな。5番は「へぇ、そうなんだ」と勉強になるものが多いと感じます。
違うアプローチ、何があるかなぁ…あ、そうだ。ということで今日のタイトル。
「私は花粉症じゃない、断じて違う」
これを読んでいる方の周りにもいらっしゃるんじゃないでしょうか。ブログとか、SNSとか、ちょいちょい見かけますね。私の知り合いにも現在進行系でこう言っている人がいます。そして何を隠そう!
私もそう言っていた
言ってたわ。「雨の日にくしゃみが出るから花粉症じゃない」とか。「電車に乗り込んだ瞬間なので花粉症じゃない」とか。あと「もともとアレルギー性鼻炎持ちだから年中くしゃみは出る、花粉症じゃない」とか。
花粉症は花粉アレルギー
アレルギー性鼻炎持ちだから花粉症じゃない、とかホント意味不明ですよね。アレルギー性鼻炎のうち花粉にアレルギーがあるやつを花粉症って言うわけなので。じゃあお前は何アレルギーだったんだっていう。調べてみてから言えよ俺*1。
なお先日Bye Bye, Hay Feverというタイトルで舌下免疫療法について書きましたが
peta-eri.com
北米ではhay feverって言わないんですね。知らなかった。
なぜ認めないのか
でもよく考えたら不思議ですよね。花粉症だと認めてさっさと薬を処方してもらうなり、それこそ舌下免疫療法を受けるなりすれば楽になれるはずなのに、なぜ認めようとしないのでしょう。ちょっと心理学的なアプローチで考察したいと思います。用語については「クリティカルシンキング 入門篇」第4回のレビューもご参照ください。
一般的には、こうかなという推測
認知的不協和理論/確証バイアス?
くしゃみが出る。鼻水がひどい。目がかゆい。しかしこれが花粉症だと認めると、毎年この苦しさを味わうことになってしまい都合が悪い。そこで、「自分が花粉症ではない証拠」を探して来る。認知的不協和理論で言うところの「認知を変化させる」をやろうとしているのかな。ちょっと苦しいか。
まあ、「自分が花粉症ではない証拠」を探して、「自分が花粉症であることを裏付ける証拠」は無視・軽視するという確証バイアスが働いている、とまでは考えられそうですね。