人間か、ヒトか
あんまり時間がないので、最近読んだエントリをきっかけに雑に雑談します。
このブログを書かれている方、お名前が「メタ」さん。メタ大好き。(告白)
今回、紹介する本は「進化論を理解する私たち」を理解することが目標の本です。メタですね。
メタでいいわー。
さて書籍の内容ですが、これは書籍を読まずに理解するのは難しそう…哲学苦手なんだよな*1…一応ドーキンスの利己的遺伝子論は多少かじっているのですが*2、ちゃんと勉強しないと、と思います。
で、本題は実はこの書籍ではなく、こちら。
心理学は、ものすごく雑に言うと、2つの流れがあると私は理解しています。1つは、例えばアドラー心理学とか、ロジャースのクライアント中心療法とかのように、人間性を重視するもの。もう1つは、実験心理学のように、人間の思考や心理のメカニズムを解き明かそうとするもの。この書籍で扱われている進化心理学は後者に該当すると思っています。
あ、正確な分類じゃなくてごめんなさいね。雑に、雑にやってます。雑談なので。
で、この2つの心理学は、極論すると扱っている対象が違うんですよね。たぶん。いや、対象は同じなんだけど、対象の捉え方が異なっている。
前者は、「人間」を取り扱っているのに対して、後者は「ヒト」を扱っているんだと思うのです。
ヒト。霊長目ヒト科。ホモ・サピエンス。
人類を一生物として捉える見方ですね。宗教的にはアウト、という方もいらっしゃるでしょうが、私個人としてはすごく好きです。なので、この書籍のタイトルに惹かれたのでしょう。俄然読んでみたくなりました。
ちなみに、心理学の領域では、進化適応環境(Environment of evolutionary adaptedness, EEA)という概念があります。人間は21世紀の現代ではなく、もうちょっと前の環境に適応しているっていう話です。この辺、昨今の高度情報社会で人間、いやヒトがうまく適応できない理由として、なるほどなという感じがあります。
さて、人間をヒトと捉えて学術的に、科学的に研究しようというのは、人間の営みなのか、ヒトの営みなのか。
メタな問いだけ投げかけて無責任に終わりたいと思います。