花粉のくせになまいきだ
https://www.photo-ac.com/main/detail/104779
今週のお題「花粉」
今年は舌下免疫療法で調子が良いもんだから、その調子良さに乗っかって調子良くブログ書いてみましたがぱっとしませんでしたね。やはり本分をわきまえるのは大事。
春の陽気ではじけて浮かれるのは花粉だけにしとけってことだな！
それでは今日も他の方のブログをネタに、雑に雑談します。
今日ご紹介するエントリはこちら。
aai-eiou.hateblo.jp
「今年も花粉は最高の出来って毎年言うよね」と嘉門達夫が歌いそうな出だし、花粉の話から浮気報道に展開していくなど大変おもしろいのですが、
「草花の性交に人間様を巻き込むな！！！」
「てかさ～、人間様を草花のセックスに巻き込まないでほしいよね～」
このお友達の発言には衝撃を受けましたね。
ブログ主さんはメンダコだそうで、人間様を多少いじってもさらっと水に流してくださるはずなので（勝手に想定してスミマセン）遠慮なく行きたいと思います。あ、でもメンダコさんのお友達の話か…
なお腹を立てているわけではなく、けなしているわけでもなく、「おおー、そういう発想もあるのか！やった、今日のブログに使える美味しいネタ発見！ありがたいわー」でございます。感謝感謝。
人間様よ、他人のせいにするな！
あとから生まれてきたのは人間
sakata-tsushin.com
スギが栄えたのは数千年前で、現存種はその生き残り。スギが花粉を飛ばして受粉するスタイルだったのは昔からです。ホモ・サピエンスとは歴史が違う。文句をつけるのはお門違いも甚だしく、「スギ花粉さんの強いところでは生きていけないわ…よそ行こ」と自分が生存するのに適しているところを探して生きていけばよろしい。
スギを増やしたのも人間
www.rinya.maff.go.jp
日本の森林の18%はスギの人工林。あとヒノキの人工林が10%。
（たぶん）花粉症になりやすい環境を作っているのも人間
www.eic.or.jp
大気汚染の影響もあると言われていますね（否定する研究結果もあり、未確定の様子）。そして、人工林の管理が行き届かなくなり、花粉を飛ばす樹齢のスギが放置されて、花粉が大量発生するようになった。
こりゃどっからどう見ても、自業自得ってやつじゃござんせんか？
人間様は他人のせいにする
書籍「クリティカルシンキング 入門篇」のレビュー第3回で触れたのですが*1、そもそも人間様は他人のせいにする生き物です。
自分にとって望ましくない結果に対しては、自己防衛バイアスが働き、外的要因に帰属します。つまり他者のせいにします。
人間が引き起こしている、人間に対する悪影響は、花粉のせいになる。
あとちょっとおもしろい（そしてメタ）のは、悪者であるスギ・花粉。これは人間という内集団に対する外集団と捉えることができます。すると、外集団に対して、「適切に伐採されてないからなー」と言うように外的要因には帰属させず、「お前がスギだからだ！」「花粉なんか飛ばすからだ！」と存在そのものを否定しにかかる。悪いことがあったら、外集団の内的要因に帰属させる、と考えると、究極的帰属錯誤だとも言えそうです。
俺のせいはおまえのせい、おまえのせいはおまえのせい。まさにジャイアニズム。
人間様が他人のせいにするのは適応的
マジメに考えてみましょう。
花粉をなんとかしようと思うとスギ林の面積を減らすか、適切に管理しなきゃいけない。でも伐採しようにもめっちゃいっぱいある。切ったら売り先も考えなきゃ、次の木も植えなきゃ。そのための労働力は…
はー疲れた。答え出ないし。ってなるわけ。なので他人のせいにしちゃう。「そもそも政府は何やってるんだ！」なんて責任転嫁する。自分のせいだ、自分がなんとかしなきゃ、と思うと辛い。心身ともにいろいろダメージ受けちゃう。そうならないように自分を守っているわけです。人間様が人間様たりえたのは、他人のせいにするからだ、なんてことも言えちゃうかもしれません。
ここまでの話と直接関係ないのですが、ネコは失敗をしたあとに転位行動を取るという話です。ネコはもともとハンター。狩りはそこそこの確率で失敗します。失敗したときにいちいち「ああ、私のせいだ…なんてダメなネコなんだ…」と思っても生産的じゃないので、「あーグルーミングしたかったんだよねー」とそしらぬふりをしてダメージをやり過ごす、らしい。
これからも適応的かどうかはわからない
そろそろ本気で人間が人間の首絞めてますからね。考えるべきところではちゃんと考えないと、痛い目にあっちゃうぞー、ということを、花粉が教えてくれているんです。かゆい目にあわせてくれてる花粉様に感謝。
*1:実践編もそろそろ書かなくちゃ
